クジラ肉安値で店頭に
update 2003/12/25 12:21
2003年北太平洋鯨類捕獲調査の副産物として19日に入荷した鯨肉5トンのうち1トンが24日、函館市水産物地方卸売市場で取引された。函館くじら普及協議会(藤原厚会長)によると「これだけ多くの鯨肉が函館に来るのは初めて」で、店頭小売価格は100グラム当たり380円という安値に。同日中には市場やスーパーなどに並び、懐かしの庶民の味を買い求める市民でにぎわった。
同協議会が、来年4月の「2003/2004年南氷洋鯨類捕獲調査船団」(第17回南極海産ミンククジラ捕鯨調査船団)の入港を前に、イワシクジラ、ミンククジラ、ニタリクジラ合わせて5トンを入荷。うち1トンのイワシクジラを、通常500円より安値の「利益を度外視した」(同協議会)普及特別価格で市民に提供する。
市場の仲卸業者店頭には、開場の午前5時から鯨肉の箱が山積み。小売業者との活発な取引で、威勢の良い声が響き、同8時には、全てが道南約100の小売業者の手に渡った。
自身も鯨肉を買い付けた、函館自由市場協同組合理事長の佐藤止昭理事長は、「マグロの赤身と同程度という安さが受けて、市民や料理店を中心に夕方までには売り切れた。刺身などにするようです」と話す。
同協議会では残りの4トンを、今後順次卸していくとしており、年内にもう1回の取引を予定している。
提供 - 函館新聞社
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