「責任もって処理したい」と白樺社長ら、市に嘆願書
update 2003/12/23 13:11
「三和廃棄物処理産業」(現・清算法人)の不法投棄事件にかかわり、実質的に原状回復作業を行っていた食品会社「白樺」による不適正な廃棄物埋め立て問題で、白樺は22日、函館市に対し、埋め立てを陳謝した上で、「当社の責任で残存する廃棄物を処理したい」とする嘆願書を提出した。同社は、市に申請中の廃棄物処理業の許可を受けることで、「市や住民からの信頼回復に努めたい」としている。
同社は今年9月、三和が市から開発行為を許可されていた区域内で、木くず破砕機設置のためのコンクリート土台を敷設する際、鉄筋の付いたコンクリート(約600トン)を埋め立てた。12月4日に市が行った試掘調査で埋め立てが発覚し、市は同社に業の許可を与える方針から一転、行政代執行も視野に入れた対応を模索している。
この日、同社の佐々木税・元社長(三和の元監査役)と岡田武・現社長が市役所を訪れ、西尾正範助役に嘆願書を提出。同助役は「住民の理解を含め、非常に厳しい状況にある。慎重に検討させてほしい」と述べるにとどまった。
2人はこの後会見。不適正な埋め立てについて、コンクリート敷設場所を掘削した際に水が出て掘削地がぬかるんでいたため、従業員が独断でぬかるみを取り除くために鉄筋付きのコンクリートを投入し、地盤の安定を図ったとした。その上で「社としての責任を十分感じており、深くおわびしたい」と謝罪した。
ただ、コンクリートの敷設工事そのものに関しては「現場からコンクリートを打った方がいいと報告があり、環境部と連絡を取った」(佐々木元社長)と話しており、「作業終了後に敷設を確認した」とする市とで、見解が異なっている。
提供 - 函館新聞社
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