函館くじら普及協議会発足
update 2003/12/23 13:09
函館市内の水産取引にかかわる団体や函館市などは22日、鯨肉の普及を目的とする「函館くじら普及協議会」を発足した。来年4月の「2003/2004年南氷洋鯨類捕獲調査船団」(第17回南極海産ミンククジラ捕鯨調査船団)の函館港入港を目前に、鯨肉の普及、消費拡大を図り、安値での提供などを進める方針を固めたほか、鯨肉をふんだんに使った食事会を行った。
約20人が参加し、大森町のホテル函館ロイヤルで設立総会を開催。会長を務める函館水産連合協議会の藤原厚会長が「函館はツチクジラの割り当てもあり、クジラと非常に関係の深い街。4月の捕鯨船団入港を前に、市民にもっと鯨肉に親しんでもらおう」とあいさつ。4月の捕鯨船団入港時について、「競りの予定はない。公共枠を利用し、安価で給食材料に提供したい」とした。
同水産連合協議会事務局が「1987年の商業捕鯨の中止以降、鯨食文化は衰退したが、関連団体が一丸となり、鯨食文化の復興を図ろう」などと、設立目的を説明。目的達成のため、鯨肉の学校給食への導入や学校などを対象にした料理教室、イベントの開催などの活動方針を示した。また「違法鯨肉を取り扱っていません」などと書かれた鯨肉取扱店のポスター(日本捕鯨協会発行)も紹介。ポスターは、道南の鯨肉取扱店の店頭などに掲げ、安全な商品を証明する。
役員の拍手で協議会が発足。その後、刺し身や空揚げ、クジラ汁など、鯨肉を使った各種料理を楽しんだ。2003年北西太平洋鯨類捕獲調査の副産物として、函館港に19日に入荷した鯨肉5トンは、24日には小売店などに並ぶ予定。
提供 - 函館新聞社
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