函館市緑の基本計画「全国8位」評価
update 2003/12/22 10:50
函館市が2000年度に策定した「函館市緑の基本計画」(目標年次2015年)が、有識者で構成する「緑の基本計画評価システム検討委員会」(委員長・與水肇明大農学部教授)から、東北以北で最高となる全国8位の評価を得た。歴史ある緑を保全し、次代に継承しようとする同市独自の目標を掲げた点や着実な計画実行などが高く評価された。
同委員会は、社団法人日本公園緑地協会(東京・千代田区)が設置。委員長以下4人で、全員が国立・私立大学などの教授を務める。
審査の対象は02年3月末時点で策定済みの全国482計画のうち、国土交通省の書類審査を通過した上位40の優良計画。評価基準は▽策定プロセスの堅実性▽従来の緑のマスタープランから発展し、より総合的な計画か▽着実に実施されているか―など4点。
審査の結果、1位福岡市、2位神奈川県鎌倉市で、東北以北では函館市のほか札幌市10位、福島県郡山市19位だった。このほど発行した同協会機関紙「公園緑地」で公表された。
函館市の計画では、市民参加の「緑のパートナー会議」の協力で、1879(明治12)年開園の「函館公園」や1902(明治35)年ごろから造成された「見晴公園」の再整備計画を策定するなど、地域色を強めた内容となっている。
審査ではこうした、異文化との交流があった緑の遺産を保全する目標を掲げた点▽市民懇話会の開催、住民アンケートの実施など住民意見を反映した策定プロセス―などが評価された。
市は「高い評価に恥じることのないよう、目標に向かって進めていきたい」(緑化推進課)としている。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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