函館どつく、小型焼却炉の販売開始
update 2003/12/20 11:06
函館どつく(本社・函館市)はこのほど、業務提携先の名村造船所(本社・大阪市)が開発したダイオキシン対応型の小型焼却炉の販売を開始した。最高1000度の高温で焼却し、2002年施行の廃掃法の基準をクリアした。小型タイプは設置許可届が不要のため、ごみ処理業者や学校などを中心に、すでに販売実績をあげているという。
10月から同社敷地内で燃焼テストを繰り返し、能力を確認。雪国仕様で、雪の気候にも耐えられるよう、モーターなど4カ所に雪の吹き込み防止のカバーを取り付けた。燃料は灯油。可燃性ガスにして800度から1000度の高温で燃焼し、補助バーナーで煙を焼却することにより、猛毒物質のダイオキシンを低減。廃掃法の基準にも適応している。
木くずや廃プラスチックのほか、生ごみやゴムなど、「あらゆる物の焼却が可能」(同社)としており、ごみの種類により、火力を調節できる。19日、同社敷地内で行われたテスト焼却では、約850度まで燃焼温度を上げ、紙くず、プラスチックなどを次々と処理した。
大きさは届け出が不要の小型タイプ(処理能力45キロ)のほか、届け出が必要の同75キロ、同100キロの3種類。価格は小型タイプで約450万円となっている。
同社では、当分は販売と修理のみの方針だが、「ボイラーと似た構造のため、技術は持っている」としており、「販売が軌道に乗れば、社内での製造も考えている」と話している。
提供 - 函館新聞社
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