「おれおれ詐欺」で250万円被害
update 2003/12/20 11:05
【七飯】七飯町に住む80代の無職の女性が、孫になりすまして電話を掛けてきた男に2回にわたって現金を振り込み、計250万円をだまし取られたと、19日までに函館中央署に届け出た。同署は全国的に被害が広がっている「おれおれ詐欺」事件とみて調べている。
同署によると、17日午前11時ごろ、函館市内に住む女性の孫(28)の名前を名乗る若い男から「今札幌にいるが、友人が500万くらい借金をしていて、その保証人になり、金を返せなくて困っている。100万でいいから振り込んでほしい」と電話があった。男は別の女の名前と携帯電話の番号を教え、ここから口座番号を聞いてほしいと依頼。被害女性はすぐさま、近所の農協から銀行口座に100万円を振り込んだ。
また、同日午後3時20分ごろにも、「金が足りない」などと男から電話があり、口座番号の照会先として別の男の名前と別の携帯電話番号を教えられた。振り込みに訪れた郵便局の男性職員から「ばあちゃん、おかしいのでは」と、注意されたが、被害女性は150万円を指定の口座に振り込んだという。
その後、同居している会社員の二男(51)がその話を聞き、確認してみると事実はなく、同署に届け出た。被害女性は「孫の名前をちゃんと言っていたので信じた」と話している。
同署では管内の金融機関に対して19日、再度「おれおれ詐欺」被害の防止を呼びかける文書を配布。道警函館方面本部捜査課によると、管内での今年に入ってから「おれおれ詐欺」被害は今回を含め6件、約400万円に上る。
提供 - 函館新聞社
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