水産・海洋都市フォーラム
update 2003/12/19 10:07
産学官連携で今年3月に打ち出した「函館国際水産・海洋都市構想」について考える市民フォーラム「けっぱれ函館! 21世紀への挑戦と志」が18日、市営函館競輪場テレシアターで開かれた。約250人が参加、学識者2氏の講演とパネルディスカッションを通し、同構想の実現について考えた。
前半は水産・海洋の分野にかかわる2氏が講演。海洋産業研究会(東京)常務理事の中原裕幸氏は同構想実現のポイントとして、(1)海洋・沿岸の海域特性を知る(2)情報を積極的に発信、受信する(3)環境と共生する開発利用プロジェクトの推進―を挙げた。
また、東大大学院農学生命科学研究科教授の伏谷伸宏氏は「海藻から医薬や化粧品、健康食品などさまざまなものが生み出される」と説明し、「食料の安定供給と健康食品の創出、さらに海洋環境の予測を構想に取り上げるべき」と述べた。
後半は、川嶋稔夫氏(公立はこだて未来大教授)高野元宏氏(道水)浜出雄一氏(東和電気製作所)三浦汀介氏(北大大学院水産科学研究科教授)がパネルディスカッションを行い、「グローバルに考え、ローカルに行動することが大事」(三浦氏)「未利用の資源を上手に使い、新たな事業を起こしたい」(高野氏)などの意見が出た。
同構想は、水産・海洋に関する学術研究機関の集積などを目指し、市の新たなまちづくり構想として策定。6月には推進協議会が立ち上がっている。
提供 - 函館新聞社
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