函館中部高がセンバツ甲子園の21世紀枠候補に

update 2003/12/18 11:20

 日本高野連は17日、来年3月に甲子園球場で行われる第76回選抜高校野球大会の「21世紀枠」の候補校9校を発表、道ブロックからは函館中部高校(宮下勤校長)が選出された。同枠からは2校が出場権を得ることができ、一般選考による出場校と同じ来年1月30日の選考会で決定される。道南の高校が同枠の候補校に選出されるのは初めて。

 「21世紀枠」は2001年の第73回大会から導入され、今年で4回目。選考基準は、都道府県秋季大会のベスト8以上、過疎や部員不足などの困難な環境を克服した、他の高校生や地域によい影響を与えた―など。候補校は、各都道府県からの推薦校が全国9ブロックごとに1校に絞られ、道ブロックから函中部が選ばれた。

 同校は今年の秋季全道大会に26年ぶりに出場、1969年以来34年ぶりの勝利を挙げたほか、文武両道の活動が評価された。過去の全国大会出場は大正10(1921)年と昭和21(1946)年の夏の大会で春はない。

 1、2年生18人の野球部員はこの日、放課後グラウンドでキャッチボールなどの普段通りの練習をこなした。山本武彦監督(46)は選手を前に候補校に選出されたことを報告、「選ばれたのは自分たちの力だけでなく、3年生や先輩が作り上げた函中部の野球が認められたことを忘れないように」と話した。

 エースの田中圭一投手(2年)は「候補校に選ばれただけでもうれしい。秋の全道大会では連戦で肩がもたずに悔しい思いをした。しっかり足腰を鍛えて体力をつけたい」と意欲的に話していた。

提供 - 函館新聞社



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