熊谷孝太郎写真展

update 2003/12/18 11:09

 十字街を中心に大正中期から昭和初期の函館市街をスナップ撮影した熊谷孝太郎氏(1893―1955年)の写真展「はこだて・記憶の街」が、市内豊川町9のはこだて写真図書館で開かれている。21日午後2時からは、郷土史、写真評論家の視点で熊谷作品を位置づける記念講演会を同図書館で開催。写真の先進地だった函館の表情を検証する。

 熊谷氏は、当時は珍しかったガラス乾板の手持ちカメラで函館の街を撮影し、1000点近い作品群を残した。同図書館では、過去2回にわたって同氏の作品展を開催したが、今回は新たにプリントした30余りを追加、熊谷作品掘り起こし作業の報告兼ね、合わせて100点余りを展示する。

 作品はガラス乾板による撮影とは思えない躍動感を持つ。女性や軍人、亡命ロシア人など、道内で最もにぎわった函館市街の表情をリアルにとらえており、写真的表現としてだけではなく、記録としても価値がある。

 写真展に併せて行われる記念講演会では、郷土史家の小沼健太郎さんが熊谷氏以前の函館写真事情を説明。写真評論家の飯沢耕太郎さんが、佐渡の近藤福雄、新潟の石塚三郎の写真調査を通じ、同時代の写真状況を紹介する。

 写真展は入場無料で来年3月31日まで。記念講演会は入場料500円。問い合わせは、はこだて写真図書館TEL27・1018。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです