南氷洋鯨類捕獲調査船団4月に函館入港
update 2003/12/17 11:33
11月に出航した「2003/2004年南氷洋鯨類捕獲調査船団」(第17回南極海産ミンククジラ捕鯨調査船団)が、来年4月中旬に函館港に入港することが正式決定した。調査で捕獲したミンククジラの肉約1800トンを函館市水産物地方卸売市場で競りにかけるほか、調査母船「日新丸」などを一般公開する。函館への同船団寄港は初めて。
函館市、市議会、函館商工会議所、函館水産連合協議会の4者が昨年から、函館入港を申請。今年7月下旬には、日本鯨類研究所、日本捕鯨協会、共同船舶の連名で、寄港地内定書を井上博市長あてに提出。「11月7日の同船団出航をもち、入港決定」(同研究所)となった。
函館港への船団入港は、調査を終えた来年4月中旬となる見通しで、ミンククジラ約400頭、1800トンを水揚げし、競りにかける。鯨肉は仲卸業者などを通じて全国に流通する。また、市民向けに西ふ頭で行う予定の調査船の一般公開では、母船の日新丸(全長129・58メートル、7638トン、遠山大介船長)の船内を公開する。また、クジラグッズの販売やパネル展なども開く。
鯨肉の卸値は「1キロ当たり3500―5000円。輸送費などが少なくなる分、これまでより2割ほど安い価格で市民の口に入る」(函館水産連合協議会)見通し。市水産課は「函館に直接入ってくることにより、これまでより売りやすく、買いやすい状況になる。市民が鯨肉に親しむ機会が多くなるのでは」と話している。
これに伴い、函館水産連合協議会は、今後1―2週間のうちに5トンの鯨肉を東京から仕入れ、会員店を中心に販売する考え。同協議会の藤原厚理事長は「来年4月には学校給食に無料で提供することも考えている。鯨肉になじみの少ない子どもたちに食べてほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。