車いす「第一号」タイへ
update 2003/12/16 11:04
国内で使われなくなった車いすを、発展途上国に贈るNPO法人「飛んでけ!車いすの会」(本部・札幌市)の函館支部“第1号”が17日、タイへ向け出発する。北海道国際交流センターのプログラム・コーディネーター、渡辺郁代さん(27)が、函館養護学校中学部2年の若本直子さん(14)の使用した車いすをタイ・バンコク市のタイ障害児財団に届ける。函館支部長の麻薙悠子さん(25)は「これをきっかけに活動の輪が広がってくれれば」と話している。
「飛んでけ―」は、1998年に設立されたボランティア団体で、2000年にNPO法人を取得。日本で不用になった車いすをきれいに修理し、旅行者の手荷物として東南アジアなどの人たちへ直接手渡す活動を展開しており、これまでに約700台届けている。函館支部は、麻薙さんが「飛んでけ―」の理事を務めていることもあり、昨年できたオホーツク支部に続く道内2カ所目の支部として、今年11月に発足した。
若本さんが贈る車いすは、3年間使用したものだが、成長で体に合わなくなっただけで、ほとんど傷んでいない。「まだ使える」と「飛んでけ―」に贈ることにしたという。また、届ける渡辺さんも以前から「飛んでけ!」に関心があり、「何か協力できれば」と同日から5日間、個人旅行でバンコクを訪れることにした。
若本さんは「大切に乗ってほしい」と願い、自身のプロフィルも渡辺さんに託した。「どんな人に使ってもらうか楽しみ」と期待に胸を弾ませており、国際交流に思いをはせている。
提供 - 函館新聞社
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