江差、温泉ホテル計画「高級志向」に転換
update 2003/12/16 11:01
【江差】江差町鴎島入口の町有地で温泉ホテル建設を計画している、桧山地域振興公社(棚田清社長)が、当初計画していた収容人員150人程度のホテル計画を転換、収容人員60人程度で「高級志向」の旅館建設を検討していることが15日、分かった。同社は2004年4月にも着工、05年春のオープンを目指す方針だ。
濱谷一治同町長が15日に開かれた町議会議員協議会で、同社から提出された計画案を報告した。
計画案によると、旅館は地上2階建て。延べ床面積は約1886平方メートル。客室は15室で収容人員は約60人。宿泊料金は1泊1万5000円―2万円、これに朝夕食料金1万円程度を想定。客室稼働率は繁忙期65%程度、閑散期25%を見込んでいる。総事業費は約5億500万円。
計画案は「団体客優先ではなく安定した特定客層に確実にアピールできる経営戦略を取った」と説明。初期投資を削減し、客単価を引き上げることで収益性を高める考え。
当初計画していた日帰り入浴も可能な入浴施設設置は取りやめるが、敷地内に「足湯」を設けて町民や観光客の利用を可能にするという。
同町長は「事業者の意向を尊重する。町内の景観問題にも配慮されている」と述べた。
同社はこれまで、地上4階程度で収容能力約150人のホテル建設を計画していたが、採算面の不安から方針を転換。同社の経営に参画し、親族が小樽市の朝里川温泉で高級旅館「小樽旅館亭・蔵群(くらむれ)」を経営する真田俊一・元副知事らの意見も参考に新計画をまとめたという。
同町議会は今年3月、観光振興を目的に、町有地である建設予定地の賃貸料を2年間は全額免除、以後3年間は7割を減額する条例を可決。同町は5年間で約1300万円の賃貸料を免除する。
提供 - 函館新聞社
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