「新選組」に近江さんの原稿収録
update 2003/12/13 16:26
本年度の神山繁奨励賞を受賞した近江幸雄さん(66)=市内白鳥町=が記した、箱館戦争を描いた原稿が成美堂出版(東京)の「幕末激闘録・新選組」に収録された。来年のNHK大河ドラマでは新選組にスポットが当たる。近江さんは「新選組への関心が盛り上がる中、土方歳三最期の地として、函館でも新選組を再認識してほしい」と話している。
近江さんは1976年に「五稜郭の群像」を出版するなど、郷土史家として箱館戦争などを研究してきた。今回は、函館にも縁のある幕末研究家・釣洋一さん(東京在住)からの依頼で、新選組と箱館戦争とのかかわりを「壮絶、土方歳三戦死、箱館戦争」として原稿用紙10枚にまとめた。
会津戦争に敗れた土方は、桑名・備中松山・唐津藩士ら115人で箱館新選組を結成。最後は、五稜郭に立てこもって新政府軍と戦ったが、一本松(現・函館市若松町付近)で戦死した。
「新選組は京都で活躍したイメージがあるが、土方が生まれた東京都日野市などでも、再評価の機運が盛り上がっている。函館も新選組ゆかりに地として、盛り上がりをみせてほしい」と近江さん。A4判143ページ。定価1300円(税別)で市内の書店などで販売中。(佐々木 亨)
提供 - 函館新聞社
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