函大が教職教育センター設置へ
update 2003/12/13 16:26
函館大学(小笠原愈学長)は来年度から、教職教育の充実を目的に「教職教育センター」を設置する。学内に専用室を設け、専任教員による教職課程の管理・運営や、教職を目指す学生をあらゆる面で支援する。新たな試みに、小笠原学長は「優れた総合力のある教員養成に挑戦したい」と話している。
同大ではこれまで、高校の「情報」と「商業」の教員免許が取得できた。本年度からは、高校と中学の「英語」の教員免許取得も可能になり、今後も発展が期待できることから、教職教育を統括する機関が必要と判断。情報や商業の教員免許取得を目指す学生が所属している「情報・商業教職専攻塾」を発展的に改組した形で、同センターを立ち上げることにした。
同センターは、教員を志望する学生が、学年や所属する専攻塾、コースにかかわらず登録ができる。専用室は登録学生への指導や情報提供、学生同士の交流の場として活用する。
カリキュラムは、教員免許取得に必要な教職科目が15科目と障害児教育論やボランティア論など専門特講4科目を1―4年次で開講し、2年次以降は単位認定をしない「教職特別講座」を開講。教職教養基礎や一般教養など5講座で、教職科目の専門性をさらに高め、人格形成にも努めることで、教員としての能力を総合的に磨くとしている。
来年度入学の学生は、4専攻塾と6コースを選択した上で、希望者は同センターに登録。在学生も希望すれば年度始めに登録できる。同大によると、現在の2―4年生で約120人が教員を志望しており、教員養成から能力開発、就職まで支援する同センターに、野又肇理事長も「本学の特色となるように」と期待している。(小豆畑 栄)
提供 - 函館新聞社
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