渡島管内観光客入り込み、前年度比3・6%減

update 2003/12/12 11:33

 渡島支庁は11日、2003年度上期(4―9月)の管内観光客入り込み数(速報値)を発表した。総数は前年度比3・6%減の817万400人で、前年度同期を30万7200人下回り、01年度以来、上期3年連続の減少。新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)による旅行手控えや夏場の天候不順などが要因とみられる。函館市、大野町など9市町が入り込み数を押し上げた一方、残る8町村で軒並みダウンし、明暗を分けた。

 春は好天に恵まれ、5月の大型連休にサクラがタイミング良く開花したものの、SARSや冷夏、統一地方選が響き、全体的に減少。道内客が421万8300人で全体の51・6%を占め、日帰り客は566万2400人だった。

 外国人宿泊客数はSARSの影響で台湾、香港の国際チャーター便が運休し、同25・9%減の2万1260人。地域別ではトップの台湾が1万2172人(同26・4%減)で、SARSの影響を受けなかった韓国が3675人(同496・6%増)に伸ばし、2位に躍り出た。3位に転落した香港は2137人(同72・0%減)にとどまった。

 市町村別にみると、昨年「フォレストパーク・キコナイ」がオープンした木古内町が1万2200人(同24・5%増)、温泉入浴客が増えた大野町が30万4700人(同18・1%増)。函館市はJR利用客が減少したものの、360万9700人(同0・2%増)と微増だった。

 一方、観光イベントの集客不振で七飯町が127万8800人(同15・0%減)、青函トンネル記念館が閉館した福島町は5万2700人(同12・0%減)にとどまった。

提供 - 函館新聞社



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