函館野外劇がビデオ化

update 2003/12/10 12:51

　各種雑誌などで絶賛を浴び、全国的に注目を集めている市民創作「函館野外劇」が、ビデオで楽しめることになった。ビデオは、シナリオを一新するなどした「野外劇元年」の今年の公演１回分を、オープニングからフィナーレまで収録しており、２０００本限定。ふるさと小包などで全国に向けて販売される。野外劇の本格的なビデオ化は初めて。

　市民創作「函館野外劇」の会（フィリップ・グロード理事長）が発行する。ＮＨＫ北海道ビジョンが企画、製作し、ＮＨＫ函館放送局が協力した。全７５分で、タイトルは「函館・一万人の野外劇“星の城、明日に輝け”」。

　リニューアルを果たした今年の野外劇は、各種舞台装置が効果的に使われ、壮大さがアップ。せりふのある役者が函館の歴史を分かりやすく紹介したことも好評を博した。特に、道外の芸術関係者から高い評価を受け、函館の夏の観光資源として、さらなる飛躍が期待されている。

　ふるさと小包のビデオ販売には、函館中央郵便局が協力。２匹のイカを使った「いかごはん」付きで、全国一律２９００円（税込み）。函館の薫り満載のパックとして売り出す。

　同会の輪島幸雄理事長代行は「できるだけ、函館以外の地域に発信したい」と話し、「函館を出て働いている人などに（送ってもらい）、ふるさとの薫りを感じてもらえたら」と期待する。

　ビデオは、ふるさと小包のほか、観光客向けに市内のホテルなどにも置かれる予定。ビデオのみの希望価格は１本２５００円。問い合わせは同会TEL５６・８６０１。（後藤泰良）

提供 - 函館新聞社

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