コクガン飛来
update 2003/12/10 12:50
冬の使者今年も―。天然記念物の渡り鳥、コクガンが9日までに道南地方に飛来した。函館市志海苔町の漁港では、20羽ほどの親子が仲良くえさをついばむ姿を見せ、本格的な冬の訪れを告げている。
コクガンは頭から胸にかけて黒く、白い腹に灰色の模様を伴う。のどにある白いレース模様が特徴。シベリアや北極海沿岸などから越冬のために飛来するとされているが、繁殖地や越冬経路など、生態の詳細は分かっていない。1971年に国の天然記念物に指定された。
函館海域へは毎年11月下旬から12月上旬にかけて飛来し、翌年3月ごろまで約700―800羽が駐留する。主な越冬地は市内の志海苔、住吉漁港のほか、南茅部、木古内、松前、上磯など。
9日の函館は最高気温が氷点下2・0度までしか上がらず、この冬初めての真冬日となった。波立つ海にも雪が降り注ぐ寒々しい一日となったが、寒冷地から渡ってきたコクガンにとっては暖冬のうちか。群れを成して水面をのんびりと散策しては、好物のアオノリをつついている。(池田比佐史)
提供 - 函館新聞社
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