来年度捜査報償費、知事査定で予算編成
update 2003/12/10 12:44
【札幌】道警の捜査報償費の不正支出疑惑をめぐり、高橋はるみ知事は9日午後の道議会予算特別委で、来年度予算に組まれる捜査報償費について「財政当局で必要な精査を行った上で、私自身が最終的に判断し厳正に対応していく」と述べた。
道は来年度予算編成から、部局枠配分という新形式を導入し、配分枠の中で各部局が独自に予算を組む方式を取り入れており、捜査報償費も部局枠配分に当たる。
しかし、高橋知事は同特別委後の記者会見で「部局枠配分は執行側の裁量に任せるほうが政策に幅が出るということで導入したが、今回の経緯(不正支出疑惑)を踏まえて、道警の報償費については別の形で行うことにした」と説明。知事自身が「知事査定」という形で、本来各部局任せとなる予算編成に踏み込む考えを示した。
この疑惑は旭川中央署の1995年5月分と97年9月分の報償費関係の内部文書から浮上。情報提供者への謝礼などに充てられる報償費の支出先に、当時既に死亡していた人や謝礼受理の事実を否定する人が含まれている疑いがあり、警察署内部で裏金に回った可能性が取りざたされている。道警の芦刈勝治本部長は「不正経理の事実はなく、調査をする考えはない」と、道議会共産党などの調査要請を拒否している。
提供 - 函館新聞社
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