上磯町議会定例会開会
update 2003/12/9 12:34
【上磯】第4回定例町議会が8日、開会した。4月の施設稼働から故障やトラブルが相次いでいた渡島廃棄物処理広域連合(13町で組織)のごみ焼却処理施設「クリーンおしま」(町内館野)について、広域連合長の海老澤順三町長はさらに、10月からの約2カ月間、点検修理で炉を停止していたことを明らかにした。炉の不具合や不適切なごみの混入が原因。修理中、処理できなかった本年度のごみは10月末現在、町内分で2439トンに上り、施設に隣接する最終処分場に埋め立て、仮置きしており、町はこの分の焼却処理を早急に進めたいとしている。会期は10日まで。(阿部里子)
新関一夫、高橋陽子両議員の質問に答えた。
処理できなかったごみは、昨年12月から今年3月末までで13町全体で5156トン、うち上磯町は2163トン。本年度は10月末までで13町分が7253トン、上磯町分は2439トン。1号炉は7日、2号炉は11月21日に修理を終え、既に稼働している。
同施設は本年度で計6回、炉を停止。うち3回が金属の混入が原因のため、各町の担当課長に分別の徹底を呼び掛けたという。さらに、町と同広域連合は11月21日、町内富川地区の住民でつくる地域協議会に経緯を説明したことを明らかにし、今後も説明を継続していく考えを示した。
同施設の工事を担当した業者の責任について、高谷寿峰助役は、処理可能量を下回った分を対象に、責任を問う考えがあることを示唆した。
また、3億4981万1000円を追加し総額119億568万円とする、本年度の上磯町一般会計補正予算案など議案6件を提出したほか、決算審査特別委員会(菊地金吾委員長)が、昨年度の上磯町一般会計決算認定など7件の審議内容を報告。
社会文教常任委員会に来年度から分譲開始の野崎霊園に関する条例制定について、総務常任委員会に、渡島町税滞納整理機構の設立についてそれぞれ付託した。
一般質問には5人が登壇。主な質疑は次の通り。
蠣崎孝議員 来年4月にも渡島管内12町で町税滞納整理機構が発足するが、町内の滞納件数、総額は。
海老澤順三町長 今年12月現在で203件、2億3900万円に上る。新組織に期待したい。
新関議員 町内の小中学校の絶対評価、学力向上に関する取り組み状況は。
田中則夫教育長 町内統一の絶対評価基準を全校に配布した。成績の評価に客観性、信頼性を持たせたい。
中村貢三議員 企業による営農や農地取得は、家族経営主体の町内農家を圧迫しないか。
海老澤町長 現在、2社に町所有の農地を貸しているが、遊休地の活用は農産物の生産拡大に役立つと考える。
高橋陽子議員 文科省は2005年までに公立小中学校の校舎の耐震診断を行うよう通知したが、町の考えは。
田中教育長 耐震構造になっていない校舎は町内に7校。どこから工事が必要か、調査を進めたい。
赤間輝志議員 町独自でTT(チームティーチング)の教員加配の考えはあるか。
田中教育長 各校の実情に合わせ、前向きに検討したい。
提供 - 函館新聞社
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