「イルミナシオン映画祭」閉幕

update 2003/12/8 10:24

 函館山展望台クレモナホールで3日間にわたり開催した「2003函館港イルミナシオン映画祭」(実行委員会主催)は7日、閉幕した。会期中の観客動員数は1300人(実行委まとめ)。昨年の1600人を下回ったが、昨年の第6回シナリオ大賞短編部門受賞作を映画化した「函館ムービィBOXing」やゲストトークがあった作品では、1回の上映で150人以上の客入りがあり、健闘した。

 最終日の7日、クロージング上映の「BORDER LINE」には147人が詰め掛け、会期中3番目の客入り。父親を殺害した高校生が逃亡中、さまざまな人と出会うロードムービーで、劇中には住吉町や西ふ頭などが登場する函館ロケ作品。上映後、李相白(リ・サンイル)監督と出演の俳優・村上淳さんがトーク。「海を渡ることで主人公の思いが変わることを表現したかった。逃亡といえばやはり“北”という印象があり、函館にしました。辻仁成さんの小説でイメージはあったが、普通のマチと違う和洋折衷の雰囲気がある」(李監督)などと語った。

 今回は長編10作品、「函館ムーヴィ」を含む短編は計20作品を上映、映画監督らゲストも過去最多の52人が来函した。動員数では、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督のトークがあった「1980」が最も多い172人。次いで「函館ムービィBOXing」の162人、3番目が「BORDER LINE」の147人。

 観客動員数は昨年を下回ったが、今年は「函館―」が映画化し、劇場公開が待たれるほか、今回のシナリオ大賞受賞作の映画化も期待されている。また来年は記念すべき10周年を迎える。米田哲夫実行委員長は「来年は過去のゲストの皆さんや映画ファンとともに、大きな節目を祝いたい」と意欲に燃えている。(福士雅巳)

提供 - 函館新聞社



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