ボランティアサークルが手話で観光ガイド
update 2003/12/8 10:06
函館観光ボランティアサークル・愛(小島洋一会長)は6日、東京からの聴覚障害者グループに観光ガイドとして付き添い、西部地区の街並みを手話で解説した。あいにくの雨模様となったが、参加者からも好評で、小さなサークルの初めての試みが、函館観光の一端を担った。
同サークルは会員20人。市ボランティア連絡協議会に登録し、観光ガイドや市社会福祉協議会のイベントなどに参加している。今回はインターネットで同サークルの活動を知ったという、JTB本社手話サークル(熊本真一代表)から、手話ガイドの打診があり、快諾した。
「JTB―」の一行は女性9人、男性4人の計13人で同日午後に来函。ベイエリアで昼食を取った後、「愛」のメンバーと合流し、市電やバスを乗り継いで元町公園、公会堂、教会群などの名所を巡った。
手話担当の佐藤美代さんは行く先々で先頭に立ち、時代背景を絡めて建物のいわれなどを手話で解説。参加者は傘とカメラを手に、佐藤さんの手振りと建物を交互に見てはしきりにうなずき、写真撮影などを楽しんだ。まとめ役の1人として参加した相良啓子さんは「雨降りは残念だったけど、手話も分かりやすかったし、イクラ丼もおいしかった」と満足そうに話していた。
この後、一行は函館山山頂からの眺望を堪能し、湯川町のホテルまで市電で戻った。7日は市総合福祉センターで函館の聴覚障害者と交流を図るという。
小島代表は初めての手話ガイド挑戦にも、参加者の表情から手応えをつかんだ様子。「機会があれば今後も対応するつもり。これから勉強してしっかりとした手話ができるメンバーを増やしていきたい」と、新たな取り組みに意欲を見せていた。(池田比佐史)
提供 - 函館新聞社
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