新品種米ふっくりんこ発売

update 2003/12/6 12:38

 道南限定の新品種米「渡育(といく)240号(ふっくりんこ)=登録出願中」の店頭販売が5日、函館市内の米穀店などで始まった。JR函館駅前の棒二森屋では発売キャンペーンを行い、購入者の評判も上々。ハセガワストアでも「ふっくりんこ」を使用した特製弁当を同日から期間限定で発売するなど、道南期待の“新顔米”がデビューを飾った。

 ふっくりんこは道立道南農業試験場が13年ぶりに開発。「ほしのゆめ」を上回る食味で本年産は約48トンの収穫見込み。このうち約30トンが函館米穀を通じて、市内の米穀専門店、百貨店、量販店など約50店で販売される。

 棒二森屋では黄色いのぼりを立てて、ミス北海道米が試食用のご飯を振る舞い、自慢の味をPR。希望小売価格は5キロ詰め2880円だが、「紹介もかねて、2480円で安く提供した」(同店)。

 購入第1号となった函館市松陰町の男性(77)は「新聞やラジオで発売を知った。値段も手ごろだ」とにっこり。試食用ご飯を口にした同市上新川町の女性(60)は「ひとめぼれより粘りがないが、おいしい。道産米は応援したい」と買い求めていた。

 渡島支庁農業振興部の中川彰一部長は「皆さんに買ってもらえるコメを自信を持って送り出した。道南の新しいコメとして、頑張って売ってもらいたい」と期待を込めている。

提供 - 函館新聞社



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