三和不法投棄、開発行為許可区域内でも確認

update 2003/12/5 12:00

 函館市内の産業廃棄物中間処理業者「三和廃棄物処理産業」(現・清算法人)の不法投棄事件で、函館市は4日、地域住民の要望を受け、三和に対し開発行為(木材破砕などの中間処理)を許可していた区域内で、新たに試掘調査を行った。3カ所を掘り返した結果、すべてでがれき類が埋まっているのを確認した。この区域は三和の原状回復作業を実質的に行う食品会社「白樺」が、函館市に対し廃棄物処理業の許可を申請している場所で、地域住民からは「白樺が最近になって埋めたのでは」という指摘もあり、白樺への許可をめぐる市の対応が今後の焦点となりそうだ。

 開発行為区域内の不法投棄をめぐっては、11月21日の試掘調査の際にがれき類や木くずなどを確認していたが、市は後に「試掘場所は開発行為許可区域ではなかった」として、これを撤回。住民側は市の対応に不満を示し、市に区域内での試掘を要求していた。

 4日は、区域内にあるがれき類の破砕プラント付近(1カ所)と、白樺が今後の業務開始に向け、木くず破砕機などを設置した場所の付近(2カ所)の計3カ所を試掘。いずれからも、コンクリートやれんがなどのがれき類が発見された。

 また、木くず破砕機付近のうちの1カ所は、地盤が他の2カ所よりも軟らかかったため、地域住民は「最近になって白樺が不法投棄した疑いがある」と市を追及。地域住民らで組織する「東山地域環境対策委員会」は「(白樺は)業の許可を受ける前に機械を設置すること自体が不自然。設置する時に埋めたのでは」(事務局)と主張している。

 市は今後、白樺に話をするなどして、事実経過を確認する方針。

提供 - 函館新聞社



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