未来大学・伊東学長が勇退表明
update 2003/12/5 12:00
公立はこだて未来大学の伊東敬祐学長(68)は4日、任期満了となる来年3月で学長を勇退することを表明した。2000年4月の開学から初代学長として手腕を発揮してきた伊東学長は「新しい風を入れるのもいいのではないかと思った」と勇退の理由を語った。
伊東学長は東京都出身。地球物理学が専門で、東大工学部を卒業後、アメリカ航空宇宙局(NASA)ヒューストン有人飛行センター研究員、神戸大大学院教授などを経て、1999年に学長予定者として起用され、00年4月に学長に就任した。
函館市役所で会見した伊東学長は「4年たって持っている技術が形に表せたかなと思う」と評価。自身については「毎日が実験のようなものだった。4年で40年分の経験をさせてもらった」と振り返り「最初の入学式」などを最も印象に残る出来事に挙げた。
これからの大学については「いろいろな分野に出て行き評価される学生がいる大学になってほしい。これまでは入り口が評価されたがこれからは出口が評価される」と話した。
1期4年で学長を退くことについては「函館の街が変わったといわれたいと思って頑張ってきた。(成果の)芽が見えてきたという意味では満足しているが、まだこれからで、残念な気持ちを抱えながら来年3月を迎える」と複雑な胸中ものぞかせた。また、函館の街については「チャレンジのしがいのある街だった」と述べた。(小豆畑 栄)
提供 - 函館新聞社
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