家庭的デイサービス開設
update 2003/12/5 11:59
家庭的な通所介護をしたいと、職場の同僚だった女性2人がこのほど、自宅を改造して「デイサービスわかば」(函館市柏木町37の10)を立ち上げた。文字通り「アットホーム」な雰囲気で、職員が目の前で作る手料理が自慢。いつも明るく笑い声が絶えない温かさが利用者に好評で、2人は「もっと多くの人に喜んでもらえたら」とさらなる夢を膨らませている。
立ち上げたのは、函館市日吉3の大住美江さん(62)と、自宅を提供した西谷千恵子さん(53)。職場の同僚だったが、デイサービスをやりたいと意気投合し退職。市内のデイサービスセンターでそろって1年2カ月の修業を積み、今年11月1日、念願をかなえた。会社の名前は、初心を忘れないという意味を込め「わかば」にした。
西谷さんの自宅はもともと2世帯住宅だったが、同居していた夫の健吾さん(59)の両親が他界。「2人で住むには広い」と考えていた健吾さんの理解を得て、デイサービス用に改修した。改造費は大住さんと西谷さんの2人で出し合った。
室内は、約50平方メートルの食堂・機能訓練室、約10平方メートルの和室などを備え、送迎車から車いすですんなり室内に入れる構造になっている。職員は8人で、一日6人体制。受け入れ人数の限度は日に15人。今のところ、利用者は日に3、4人だが、大住さんと西谷さんは「自分たちが望んでいたことができている」と笑顔を見せる。
他の施設でなじめなかった高齢者が「ここはほっとする」「気に入っちゃった」と言ってくれたのが最近の2人がうれしく思ったこと。「看(み)ている高齢者が“施設”にはなじまないと考え、自宅で介護をしている人にぜひ、見に来てもらいたい」。高齢者の笑顔に触れながら、「温かいもう1つの家」として「わかば」の必要性を日々強く感じている。
見学は無料。一日体験は、送迎、食事、おやつ、入浴などがついて実費500円。問い合わせはTEL54・5566、FAX54・5596。(後藤泰良)
提供 - 函館新聞社
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