長谷川さんの原作が漫画に

update 2003/12/3 10:59

 函館市中道在住の長谷川尚代さん(25)原作の漫画「サラブレッドと呼ばないで」(画・藤野耕平さん)が、週刊少年ジャンプに連載中だ。小さなころから漫画家志望だった長谷川さんは、長年読み続けてきた同誌で連載デビューを果たし、感無量。連載は8日の発売号で終了となるが「これからもいろいろなジャンルの作品を書いていきたい」と意欲を燃やしている。

 名古屋出身で、小学校の時に函館に転校。小さなころから絵を書くのが大好きで、少女漫画のほか少年漫画も読み、ジャンプも10歳から愛読している。もちろん、小・中学校卒業文集の将来の夢は「漫画家」だった。

 函館工業高校を卒業後、夢をかなえるためアルバイトをしながら独学。1999年8月、同誌が新人発掘のため募集している「ストーリーキング」の第5回に応募、ネーム(物語を決め漫画のコマ割りしたもの)部門で初挑戦で準キングに。さらに翌年の第6回は「サラブレッド―」で同部門準キングとなり、一昨年12月に季刊の「赤マルジャンプ」で読み切り掲載。あまりの喜びに「近所のコンビニなどを数件回って10冊買いました」というほど。これがきっかけで今年7月、連載が決まった。

 「サラブレッド―」は、オリンピックで金メダルを逃し、銀、銅メダリストだった両親の影響から、柔道嫌いだった主人公が中学に入学、その魅力に気づいていく―という物語。漫画の方は藤野耕平さんが担当し、全13回の柔道を軸とした人間ドラマ。長谷川さんは連載にあたり、札幌で開催された柔道の中体連全国大会を取材したり、ビデオや専門書で柔道の知識を深め、作品に反映させた。

 連載は来週で終わるが、2月以降に単行本化されるという。夢がかない、漫画家の道を歩み始めた長谷川さん。「目次の作者コメントに自分の名前が載っているなんて不思議な感じ。あきらめないでやってきて良かった。これからも漫画の仕事を続けたい」と話していた。(福士雅巳)

提供 - 函館新聞社



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