閉店した西武函館店の顧客消費4割が流・消失

update 2003/12/3 10:59

 8月10日に閉店した西武函館店の顧客消費の40%が、道南以外の他地区に流失するか、消失していることが、日本銀行函館支店の試算で明らかとなった。西武函館店の月間平均売上高は約6億円で、うち主要大型店10店が42%、その他の道南小売業が14%吸収したが、残りは流・消失と推計。「衣料品」や「身の回り品」の冷え込みが著しかったとみている。

 調査は函館市内大型店10店や食品スーパーや紳士服店1を展開する4社に聞き取り、9、10月の消費者動向を追った。それによると、紳士・婦人服、用品などの「衣料品」の流・消失が最も多く、58%。靴や傘、かばんなどの「身の回り品」が35%、化粧品や文・玩具などの「雑貨」が28%―と続いた。一方、道南で吸収できたのは「食料品」と「家庭用品」で、流・消失はそれぞれ11、20%にとどまった。

 日銀函館支店は結果を「各店が西武函館店閉店時に掲げた顧客獲得目標とほぼ同レベル」と説明。しかし、40%が道南から消え去ったことには「潜在ニーズがそれだけあるという見方もできる。これ以上、パイを減らさぬよう取り組んでほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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