戸井町、東戸井の2漁協が合併仮調印

update 2003/12/2 10:49

 【戸井】戸井町漁協(吉田悦也組合長)と東戸井漁協(佐々木善昭組合長)は、来年4月1日の合併を目指し、1日、町総合センターで仮調印を行った。15日に開く両漁協の総会で組合員の同意を得て、東戸井漁協は解散し、戸井町漁協に編入される運びだ。

 調印式は、両漁協の組合長、吉澤慶昭戸井町長や前田晃渡島支庁長、道信漁連の末岡順理事らが出席し、仮契約書に調印。握手を交わし、新組織の発展を誓った。

 仮調印に際し、吉田組合長は「組合員の同意など課題は山積しているが後戻りはできない。合併が効果をもたらすよう力を尽くしたい」、佐々木組合長は「単独での運営は困難と考え、合併を申し入れた。編入後の不安もあるが、今後は一組合員として協力したい」と語った。

 合併後、新漁協の年間取扱高は21億9800万円、貯金量は39億200万円、組合員数は490人(2002年度末現在)となる。新漁協は全道でも中規模で、合併に伴い渡島管内の漁協は計19カ所。戸井町漁協を本所、東戸井漁協と小安地区の事務所は支所とする。

 組合長など新役員は、6月の総代会で決定する予定。理事15人、監事3人の18人体制だが、07年の改選期には理事3人を減らす計画。東戸井漁協の職員は当面、戸井町漁協で雇用する。

 東戸井漁協は、道信漁連が定める年間販売取扱高、貯金高の基準を満たせず、単独経営は困難と判断。今年4月、両漁協と町の三者で「町管内漁協合併推進協議会」を設立し、事務作業の傍ら、組合員に了解を求めるなど調整を図ってきた。

 町内では1995年、漁協の財政基盤強化を狙いに、小安、戸井西部、東戸井3漁協の合併協議会を発足したが、99年に東戸井が脱会。2001年、小安と戸井西部が合併し、戸井町漁協が発足している。

提供 - 函館新聞社



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