道南3信金の9月期経営情報まとまる

update 2003/12/1 11:07

 函館、渡島、江差の道南3信金の2003年9月期経営情報が、30日までに出そろった。不良債権(金融再生法ベース)は3月期比で、渡島信金がわずかに膨らんだ一方、函館、江差の両信金は圧縮。だが、自己資本比率では、函館、江差の両信金が減少する中、渡島信金は伸ばす結果となった。

 ■函館信金
 不良債権は、債権回収進んだ影響で、同8400万円減の74億9500万円。内訳は、実質破たん債権を示す「破産更生債権やこれに準ずる債権」が同9000万円増の17億6400万円、破たんが懸念される「危険債権」が同3700万円増の6億3000万円、要注意先で利払いが3カ月滞っているか、貸し出し条件を緩和している「要管理債権」が2億1100万円減の51億100万円だった。

 自己資本比率は3月期比0・22ポイント減の7・17%。預金は1147億1000万円で、貸出金が743億7900万円となった。

 ■渡島信金
 不良債権は、融資先の倒産などで、同8300万円増の88億2500万円。破産更生債権やこれに準ずる債権が同2900万円増の42億5400万円、危険債権が同2900万円増の19億4000万円、要管理債権が同2500万円増の26億3000万円だった。

 自己資本比率は同0・58ポイント伸ばし14・66%。預金が297億9200万円、貸出金は676億4100万円。

 ■江差信金
 奥尻の宿泊施設売却などで、不良債権は同1億700万円減の42億1900万円。破産更生債権やこれに準ずる債権が同1億3700万円減の13億9600万円で、「危険債権」が同6800万円増の16億9900万円、要管理債権が同3900万円減の11億2300万円となった。

 自己資本比率は同0・3ポイント減の20・07%。預金が1315億4900万円、貸出金は760億7800万円。預・貸出金ともに3信金で最も多かった。

提供 - 函館新聞社



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