土方歳三の魅力語る

update 2003/12/1 11:07

 幕末に活躍した新選組副長、土方歳三のブロンズ像完成記念フォーラムが、30日午後3時から五稜郭タワーで開かれた。さまざまな分野で土方歳三とかかわりのある4人がパネリストやコーディネーターを務め、魅力や生き方を語り合った。

 五稜郭タワー(中野豊社長)が来年12月の創立40周年記念事業の一環として、同社敷地内に土方の全身ブロンズ像を建立、記念フォーラムを企画した。1日には、像前で除幕式が開かれる。

 フォーラムには約300人が参加。土方家の子孫で、土方歳三資料館(東京都日野市)館長の土方陽子さん、土方や新選組にかかわる多くの著書がある作家の萩尾農さん、ブロンズ像を制作した函館出身の彫刻家、小寺真知子さんがパネリスト、俳優として数多くのドラマで土方を演じてきた栗塚旭さんがコーディネーターを務めた。

 土方陽子さんが「ご先祖様としての土方歳三」と題して基調講演し、生い立ちなどを語った後、シンポジウムへ。土方さんは「優しい一面があった。心配りができた人と伝え聞いている」などと、人間像を説明。萩尾さんも土方の俳句を紹介した上で、「鬼の副長とは思えない。根がとても優しい人だったのではないか」などと語った。

 また、小寺さんも1枚の正面写真を毎日眺めて観察しながら立体像へおこしていった苦労に触れ、「右半分はほほ笑み、左半分からは厳しさ、全体からは充実した表情が読み取れた」などと語った。

提供 - 函館新聞社



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