自主保育グループ開設へ
update 2003/11/30 13:39
函館市内の主婦2人が、来年4月に自主保育グループを発足させようと、準備を進めている。専任保育士がいる幼稚園スタイルの組織を目指しており、わが子らが少人数で自然に親しむ手作りの保育を受けられるよう、場所や保育士の確保、園児の募集など、奮闘を続けている。
この2人は、同市松陰町の越田美智子さん(41)、同市富岡町の鈴木奈穂美さん(34)で、函館YWCAの幼児グループに子供を通わせている母親仲間。同幼児グループが、今年度で活動停止となることから、「少人数の手作り保育を受け継ごう」と、自主保育グループを立ち上げることを決めた。
一度は子供を認可幼稚園へ入れることを考え、幼稚園の見学もしたが、「入れたいと思える幼稚園がなかった」。「送迎バス、延長保育など、親のニーズに応えた幼稚園は多いが、私たちは子供にとって良い保育をしたい」との思いを持つ。
自主保育グループは、子供たちが真っすぐ、元気に伸びてほしいという願いを込めて「ひまわりの園」と命名。専任の保育士1人のほか、母親たちが交代で補助を務める。園児は、3歳から5歳が対象で、定員は8人。通園は、3歳児が週4日、4―5歳児が週5日。越田さんと鈴木さんの子供を含め、すでに5人の入園が内定しているという。
計画では、園の保育には木や羊毛、木綿など、天然素材の素朴なおもちゃを使用。市内に一戸建ての・園舎・を設け、近くに畑も確保。畑作りや散歩、陶芸などを積極的に行っていく。経費はすべて入園料や保育料などで賄う。また教育界で知られる「シュタイナー教育」の理念や実践を取り入れ、母親同士でシュタイナー教育の学習も続けていく考えだ。
PRのため、ホームページの開設やポスター掲示なども始めている。代表の越田さんは「幼児期の保育はとても大切。一人ひとりに目が行き届く、創造力のある保育をしたい。少しずつ広げていくことができれば」と話している。
問い合わせは、鈴木さんTEL43・6642。
提供 - 函館新聞社
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