ファインディング・ニモでカクレクマノミ人気
update 2003/11/30 13:38
熱帯魚「カクレクマノミ」の人気が国内外で急上昇し、函館でも入手困難となりつつある。12月6日全国一斉公開のディズニー・アニメ映画「ファインディング・ニモ」の主人公となっているためで、市内の海水魚取扱店からは「公開後はさらに、店に足を運んでくれる人が増えるのでは」と熱帯魚ブームに期待する声が出始めている。
カクレクマノミは、クリッとした目と、オレンジ色の体に白のラインが入っているのが特徴。イソギンチャクとの共生で知られる。国内販売の多くは輸入によるが、沖縄にも生息している。
映画は、カクレクマノミの「マーリン」が、人間にさらわれた最愛の息子「ニモ」を探すため、ナンヨウハギの「ドリー」と旅に出るというストーリー。函館では30日に先行上映がある。
既に封切りされた米国では大ヒットとなり、カクレクマノミとナンヨウハギが飛ぶように売れている。この2種が米国に流れ、日本に入る量が減っていることに加え、同映画の予告編が流れた日本でも関心が高まり、一段と手に入りづらくなっている。
東京の熱帯魚の卸問屋では「一日400匹入荷するのがやっとだが、すべて予約分でなくなってしまう状態」(熱帯魚販売関係者)。市内の海水魚取扱店からは「在庫分が売れてしまったきり」といった声が聞かれる。
同市中道2の熱帯魚センター(岩松信雄店長)では28日にカクレクマノミ5匹を入荷。12月の開店11周年に合わせて格安で販売している。12月初めにも20匹を追加入荷する予定だが「すぐに売れてしまうのでは」とみている。
価格は大きさにもよるが1匹1600円前後。えさは冷凍のアカムシなど。飼育には水槽やオートヒーターなどが必要で、最低限のシステムは7500円ほどでそろう。
岩松店長は「カクレクマノミを見て『ニモがいる』という子供も多く、映画公開後が楽しみ。カクレクマノミをきっかけに熱帯魚ファンが増えてくれれば」と期待している。(後藤泰良)
提供 - 函館新聞社
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