厚沢部で小学生が火おこし体験
update 2003/11/30 13:37
【厚沢部】あっさぶ少年少女体験塾(厚沢部町教委主催)が29日、同町図書館で開かれた。「火おこし体験―ちびっこ学芸員」をテーマに、小学生が昔から伝わる「火おこし」の歴史を実際に体験しながら学んだ。
厚沢部小、館小の児童27人が参加。同町教委の石井淳平学芸員が講師役となり、火打ち石や木材を使った火のおこし方、火についての科学的な知識を身に付けた。
子供たちは、木の棒を板に擦りつけ、摩擦熱で火をおこす、最も原始的な方法にチャレンジ。この方法では、約260度で煙が発生、約450度で発火する。条件が良ければ30秒ほどで火がおきるという。厚沢部小4年の水野遥子さんは、額に汗を浮かべながら「煙は出るんだけどなかなか火が出ない」と不思議そうな表情だった。
この日は板を焦がしたり、煙が出たりしたが、誰も火をおこすことはできなかった。同校4年の西里みなみさんは「手が痛かったけど面白かった。昔の人は大変だと思った」と話していた。
石井学芸員は「縄文時代から伝わる最も原始的で、難しい方法で火おこしを体験してもらい、火がおこるメカニズムを学んでもらうことができた」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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