市議会合併調査特別委公募開催要項決まる

update 2003/11/28 13:30

 函館市議会合併調査特別委員会(岩谷正信委員長)が12月18日に公募形式で市民の声を聴く、次回委員会の開催要項が27日、決まった。意見を述べるのは1人約15分で、公募人員は約10人。定数、報酬、任期など議員の身分を判断するうえでの参考とし、年内にも市議会として一定の方向をまとめる方針。

 合併に伴う議員の身分として主に想定されているのは〈1〉4町村に選挙区を設け、合併時(2004年12月)に各1人を選ぶ増員選挙を行う〈2〉いったん〈1〉とした後、次の一般選挙(08年4月ごろ)で4町村に選挙区を設け、各1人を選ぶ増員選挙を行う〈3〉4町村の議員全員が08年5月1日まで留任〈4〉いったん〈3〉とした後、次の一般選挙(同)で4町村に選挙区を設け、各1人を選ぶ増員選挙を行う―の4パターン。

 合併時に4町村の議員が全員失職するケースもあり得るが、5市町村議員とも4月に選挙(戸井町、南茅部町、椴法華村は無投票)を実施したばかりで、合併特例法を適用する案が有力視されている。〈1〉〈2〉の合併後の議員数は38人。〈3〉は合併後84人で、次選挙での定数は未定。〈4〉は合併後84人で、次選挙から38人。4町村からは、〈4〉を望む声が強いという。

 議員報酬(月額)も函館市は4町村の2・8―3・1倍。定例会、各種委員会の開催日数も大幅に異なる。

 特別委では、こうした事態をどう受け止め、改善していくかなど、広く意見を求める。公募のほか旧亀田市、旧銭亀沢村の住民や合併に関心を持つ市民団体など4個人・団体にも案内を送る予定。岩谷委員長は「議会内だけの議論で決めることのないよう、さまざまなご意見をいただきたい」としている。

 時間は午後1時から。市役所本庁舎7階第1委員会室が会場。応募条件は18歳以上の市民で、応募者多数の場合は抽選。応募方法は住所、氏名、年齢、職業、電話番号を記載した書面に「発言の要旨」を400字以内でまとめ、郵送または持参する。ファクスや議会への電子メールでも受け付ける。

 締め切りは12月12日(郵送は当日消印まで有効)。問い合わせ・申し込み先は市議会事務局議事調査課(〒040―8666 函館市東雲町4―13TEL21・3757、ファクス番号27・4185、メールアドレスは gikai@city.hakodate.hokaido.jp (吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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