函工生、建築デザインコンクールで入賞

update 2003/11/28 13:28

　２００３年度高校生建築デザインコンクールで、函館工業高校２年の原田麻美さんが優秀作品賞、佐藤朱（あや）さんが佳作に入賞した。全道５０作品の中から選ばれた２人は「賞に入ると思っていなかったのでうれしい」「ちょっと自信がつきました」とそれぞれ喜びをかみしめている。

　コンクールは、道が建築系学科の高校生を対象に実施、公共建築物のアイデアを募集した。今回は釧路湿原国立公園内に建設予定の「キャンプ場内のミニビジターセンター」を課題とした。

　原田さんの作品は、同公園内に飛来するタンチョウヅルが飛び立つ姿をイメージした概観で、内部は「子どもからお年寄りまでさまざまな人が触れあうことができる」施設を思い描いた。佐藤さんの作品も、概観は大空に羽ばたくツルを想像させる造り。木の温もりがあふれ、安らぎのある空間を作り出している。

　２人は夏休み中から準備を始め、約２カ月にわたって試行錯誤を繰り返してきたが、原田さんは「楽しくできました」。佐藤さんも「良くここまでできた」と作品の出来には納得した表情。指導した対馬誠建築科科長も「ずっと継続してがんばってきたことが良かった。２年生なので来年へのステップになったはず」と評価した。

　コンクールの最優秀作品は、アイデアとして採用し、実際に建設される。うれしさの半面、悔しさも残るという２人は「来年はもっと頑張って最優秀賞をとりたい」と話している。（小豆畑　栄）

提供 - 函館新聞社

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