三和の不法廃棄物量、13万9000トン余に
update 2003/11/26 12:06
函館市内の産業廃棄物中間処理業者「三和廃棄物処理産業」(現・清算法人)の不法投棄事件で函館市は25日、三和が処理すべき廃棄物の量を、措置命令以外の場所を含め約13万9764トン(約12万2600立方メートル)と新たに算出した。措置命令場所だけで約2万4000トン(約4万8000立方メートル)としていたこれまでの数値から体積で約2・5倍と、大幅に増加したことになる。市は、三和による原状回復作業の終了後、措置命令場所以外の廃棄物処理を10年間をめどに完了させる方針だ。
25日に日吉サッカー場クラブハウスで開かれた「東山・山の手地区まちづくり協議会」(川瀬晋会長、委員19人)の場で、市側が示した。
市は昨年10月、三和が埋め立てた廃棄物の範囲について、元従業員の証言に基づき約1万5500トン(約3万1000立方メートル)と推計。その後、今年7月に三和が測量した結果、約2万4000トン(約4万8000立方メートル)とした。
しかし、地域住民から「措置命令場所以外にも廃棄物が埋まっている」との指摘を受け、市は今月に入り3度、措置命令以外の場所を掘り起こして調査。その結果、同場所以外で約9万4900トン(約6万4600立方メートル)の廃棄物があると推計した。
また、措置命令場所の不法投棄量も4万4864トン(約5万8000立方メートル)と上方修正し、不法投棄の総量は約13万9764トン(約12万2600平方メートルに上ると結論づけた。市によると、この量は函館市役所本庁舎の地上分体積(約11万8000平方メートル)とほぼ同じという。
三和の原状回復作業は、同社の元役員が経営していた食品会社「白樺」が資金面で支援しており、白樺はこれまでに約1億1000万円を調達。市は白樺が今後、作業に必要とする経費として、約6000万円を見込んでいる。
提供 - 函館新聞社
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