地域防犯対策委員会を結成

update 2003/11/26 12:05

 函館市の第11方面民生・児童委協議会と人見町会防犯部が地域防犯対策委員会(委員長・石川直治人見町会長)を結成、25日に金堀小学校と的場中学校に下校時などのパトロールを申し出、了承された。PTAやおやじの会などではなく、函館で地域が自主的に組織を結成して通学区のパトロールに乗り出すのは初めて。石川委員長は「子供を犯罪から守るだけではなく、地域全体の防犯にもつながる」と、地域の子供を地域で守る運動の広がりに期待している。

 全国的に誘拐や拉致など子供を標的にした事件が目立っている。函館でも大きな事件にはつながっていないが、不審者出没の報告が増加。子供たちが安心して登下校する環境は脅かされている。両校区も例外ではない。

 同委員会は、両校と連携を深めて情報を共有、定期的に校区内を巡回するほか、問題が発生すれば臨時にパトロールを増やし、事件・事故の防止を図る。巡回員は身分や目的がはっきりするように民生・児童委員、町会防犯部の腕章などを着用。2―3人1組で校区を巡回して子供を犯罪から守る。

 この日、金堀小学校には、函館中央署員らも含め20人余りが訪れ、委員会の趣旨などを説明、巡回の実施を申し入れた。西谷文子校長は「教育面でも地域との交流は不可欠。みなさんの協力に期待しています」と申し出を受け入れ、感謝の気持ちを表した。

 同委員会は当面、金堀小学校、的場中学校と連携して情報を交換しながら校区の巡回を行う。第11方面民生・児童協議会では、両校の校区内の町会や方面管内の小中学校へも運動の拡大を検討。地域で子供を守る体制の定着を目指す。(佐々木亨)

提供 - 函館新聞社



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