没後20年中原淳一展
update 2003/11/25 12:32
挿絵作家として一世を風靡(ふうび)した中原淳一さん(1913―1983年)の幅広い仕事ぶりや才能を紹介する「没後20年中原淳一展」が、道立函館美術館で開かれている。雑誌の表紙やスタイル画の原画をはじめ、創作人形、ドレスなど、約500点を展示し、中原さんの世界を伝えている。
つぶらな瞳の少女や女性像で人気を集めた中原さん。会場には、挿絵作家としてデビューするきっかけとなった自作の創作人形、竹久夢二への傾倒ぶりが見て取れる絵画など、初期の作品も紹介している。
少女雑誌「ひまわり」、婦人雑誌「それいゆ」などで発表した表紙原画、スタイル画、付録のカードや小冊子なども多数展示。新婚家庭をテーマに考案し、「それいゆ」誌上で発表した室内インテリアも会場内に実物大で再現し、関心を呼んでいる。
中原さんがデザインを手掛けたウエディングドレス、スカート、舞台衣装なども実物展示。若い女優や歌手を起用した雑誌の企画、独自の美学を表現した詩、晩年に制作した男性の人形などもあり、生涯にわたる仕事を紹介。23日の初日から、幅広い年齢層の女性らが足を運び、いまだ色あせない美しい作品の数々に見入っている。
同展は来年1月12日まで。観覧料は、一般500円、高校・大学生300円、小中学生200円。
提供 - 函館新聞社
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