福島商業高校2年生がビジネスアイデアコンテストで最優秀賞に

update 2003/11/25 12:29

 【福島】10月に札幌で開かれた、高校生が起業に向けた企画内容を競うコンテスト「アントレプレナーセミナー」(道経済産業局など主催)で、福島商業高校(新井田明校長)商業科2年の桶谷和貴君(17)、花田達郎君(17)、小間一輝君(17)企画の「福島町の高校生派遣サービス」が、最優秀賞を受賞した。全道16校、応募総数973点の中からの快挙に、3人は喜びの表情を見せている。

 3人は、アルバイトを希望する高校生が多い一方、町内に雇用先が少ないという現状に着目。町内の活性化に、眠っている若い労働力を生かしたいという願いを込めて企画した。

 コンブ加工品の売上高が日本一の同町では、6―8月のコンブ干し時期、一時的に大量の労働力が必要となる。加工場では例年、働き手の確保に苦慮していることから、企業と高校生の間を取り持ち、雇用のマッチングを図る内容だ。

 企画書の作成を前に、民間企業で営業職の経験がある大久保貴司教諭(32)のアドバイスを得て市場調査を実施した。自転車で町内を駆け回り、町内全96社の企業経営者を戸別訪問。うち65社から生の声を集め、町内のニーズを把握した。

 企画は書類選考で7点に絞られ、審査員を前に発表した。起業の必要経費が25万円程度で済むなど、実現の可能性が高いことなどが審査員から評価された。

 桶谷君は市場調査を通じ「今、この町には君らの若い力が必要なんだと言われ、うれしかった」、花田君は「休日返上の作業はつらかったが、経営者と話すことで世間の厳しさを知った」、小間君は「アンケートに答えてくれた企業の協力があってこその最優秀賞。心から感謝したい」と感想を語る。

 来年1月には町民を同校に招いて札幌の発表会を再現し、学習の成果を披露する。大久保教諭は「自分の経験を伝えることができるいい機会だった。生徒には、今後の大きな自信にしてほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです