財政収支見通しで質疑

update 2003/11/22 13:19

 市議会合併調査特別委員会(岩谷正信委員長)が21日開かれ、第2回合併協議会(10月28日)での協議事項が市側から報告された。

 5町村が合併したと仮定した場合の、2004年度から2020年度までの財政収支見通しについて質疑が行われた。委員からは、市民に配布した、合併協議会の検討内容を知らせるダイジェスト版「5市町村の明日を考える」の収支見通しと同委員会に配布された資料の収支見通しが一部異なる、と指摘があった。

 わずかながらダイジェスト版の方が赤字幅が少なく、黒字が大きくなっており、市側は「同じ計算によるが、紙面のスペースの都合もあり、ダイジェスト版では職員削減のスケールメリットを加味した分、多少異なった」と説明。委員からは「バラ色の数字を示すのではなく、合併による悪い部分も分かるように示すべきだ」「デリケートな問題であり、不信感を招く恐れがあるので、誤解を与えないように」との意見や要望が出た。

 年間5000万円前後の赤字が予想される恵山町の第3セクター「恵山クリーンエネルギー開発」への対応についても委員から質問があり、市側は「全財産を引き継ぐ以上、負の遺産も同様の扱い。今後、首長間で話し合われると思われるが、事務局としては調査委員会の推移を見守りたい」と答えた。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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