水産クラブ研究会大会で函水グループが優秀賞
update 2003/11/19 11:18
小樽市でこのほど開かれた第24回北海道高校水産クラブ研究発表大会で、函館水産高校のグループ3人が最高の優秀賞に選ばれた。函館名物のイカなどを使って5種類のうどんを試作、その研究内容が評価された。12月9、10日に三重県伊勢市で開かれる全国大会への出場も決まり、メンバーは「さらに研究を進めたい」と張り切っている。
優秀賞に輝いたのは、水産食品科の石田よしみさん、相原和也君、大坂真奈美さん(いずれも3年)。3人は「函館名物 イカうどんの試作」の研究テーマで、今大会出場の道内5校12グループの頂点に立った。
研究は4月から授業と放課後などを利用し始めた。当初はイカをすり身にしてうどんと混ぜ合わせたがうまくいかず、イカを乾燥させた上で粉末にし、うどん粉と混ぜ合わせる方法で「イカうどん」を完成させた。さらに、同じく粉末にしたスルメイカを使った「スルメうどん」、処分されることが多いイカ墨やイカゴロにも着目し、それぞれ改良を加えながらうどん粉と混ぜ「イカスミうどん」「イカゴロうどん」を試作。「コンブうどん」と合わせて5種類を作った。
指導に当たった小坂実顕(つかあき)教諭(29)は「生徒たちが研究しているうちに楽しそうにやっていた」と評価。研究中に道立工業技術センターや函館市内の食品会社と共同で研究を進めたことで成果を得られ、「地域と連携できたこともうれしい」と目を細めている。
全国大会へ向けては「イカゴロうどん」の生臭さを解消することを課題としており、大坂さんは「納得するうどんを作りたい」。相原君は「恥ずかしくないものにしたい」、石田さんも「全国大会でも優勝したい」と意気込んでいる。
小坂教諭も「商品化できれば」と話し、3人とともに研究を進めていくつもりだ。(小豆畑 栄)
提供 - 函館新聞社
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