函館ロケ、今年も人気

update 2003/11/13 11:59

　函館市内でのテレビドラマやＣＭなどの撮影件数が、本年度も好調を維持している。１０月末までにテレビ番組はドラマ５本を含め１８本、ＣＭ・スチール撮影は１０本が函館ロケを実施した。市は、これまで独自に行ってきた映画会社やテレビ局などへの売り込み作戦が実を結んでいるとみており、「今後も積極的に売り込みを図りたい」としている。

　函館を舞台とした映画やテレビドラマの撮影は、２０００年が映画１本、ドラマ９本、０１年は映画２本、ドラマ５本、０２年も映画３本、ドラマ７本と、堅調に推移している。

　市は本年度から映画とドラマに加え、ドラマ以外のテレビ番組とＣＭ、スチール撮影の集計を開始。１０月末までに４５件の問い合わせがあり、「集計方法が変わったので細かな数字は把握していないが、昨年よりは上回っている」（観光課）という。

　本年度、これまでに撮影されたテレビドラマは、主婦層に人気のいわゆる“２時間ドラマ”がほとんど。ドラマ以外では、塩ラーメンや海産物を紹介するグルメ番組や、温泉や観光スポットを取り上げた旅番組が１３本となっている。

　ＣＭは大手タイヤメーカーなど２本。カタログやカレンダーといったスチール撮影は８本が撮られている。

　市は好調の要因について、毎年春に行っている東京でのＰＲ活動に加え、「春先に本州で長雨が続いたことで、雨の少なかった函館を選んだのでは」（同課）と分析する。

　年内にはロケの誘致、支援などを行う「フィルムコミッション」が設立される予定で、同課は「受け入れ窓口を一本化し、さらに呼び込み活動を強化したい」と話している。

提供 - 函館新聞社

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