白鳳、青麒章決まる

update 2003/11/13 11:58

 函館市文化団体協議会(島崎啓子会長)は12日、本年度の白鳳(はくほう)章と青麒(せいき)章の受章者を発表した。白鳳章には、函館愛光フォトサークル(吉江和幸会長)、大和谷正夫さん(68)=八幡町21、三上隆(号・春雲)さん(72)=大森町14、松岡和子(号・吟)さん(67)=湯川町1=の1団体3個人、青麒章には秋山幸一(号・翠聲)さん(36)=美原3、松石隆さん(39)=大川町15、伊藤亜希子さん(36)=山の手1=の3個人が選ばれた。贈呈式は、21日午後6時から函館ハーバービューホテルで開かれる。

 白鳳章は、長年の活動が函館市の文化・芸術の振興に貢献のあった個人や団体が対象。青麒章は、1年間(今年8月末まで)に行った文化・芸術活動で特に優れた実績を上げ、今後の活躍が期待される個人や団体に贈られる。各受章者の沿革・経歴と授章理由は次の通り。

 【白鳳章】

 函館愛光フォトサークル
 1953年に発足。写真道展の審査員など、道内の各種写真展審査員を輩出。全国の写真公募展での受賞も数多く、創立以来50年間の活動で、会員の活躍は全国レベルにおよんでいる。

 大和谷正夫さん
 函館写真協会会員として、写真芸術の振興・発展に寄与。全国の写真展への出展は1500回を超え、受賞暦も多数。写真展を通し、函館の風景を全国に紹介した事績も評価されている。

 三上隆さん
 高校教諭として書道教育に長年携わりながら、自らの書活動に励み、指導者や愛好者を輩出。流派や組織にとらわれない団体創設や書道展開催などを通し、函館の書道の普及・発展に貢献した。

 松岡和子さん
 35年間にわたって吟詠芸術の道を歩み、指導者としても力を発揮。吟の在り方を新たな視点から追究し、詩吟を音楽性豊かで奥深いものとして定着させてきた事績も評価されている。

 【青麒章】

 秋山幸一さん
 5月の第44回北海道書道展で400人を超える会友作品から準大賞を受賞。鋭い筆致と弾力ある線で、詩文を響きや重量感を持たせて表現した。

 松石隆さん
 フルート奏者として、3月の函館市芸術ホール管弦楽団定期演奏会、5月の函館音楽協会春季定期演奏会などに出演。幅広い表現や技術をみせた。

 伊藤亜希子さん
 この1年間、国内外で20回のコンサートに出演。函館では、昨年10月のピアノリサイタルなどで卓越したテクニックと音楽性を披露した。

提供 - 函館新聞社



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