盆栽の面白さ伝えたい
update 2003/11/13 11:56
【大野】大野町本町の元建築業、古屋元春さん(78)の自宅に趣味で育てた自慢の盆栽、約300鉢が並んでいる。町内や近隣の愛好家の中では“名人”として知られ、連日、教えを請う盆栽仲間が訪れている。古屋さんは「時間を忘れて盆栽に没頭するのが何よりの楽しみ。この面白さをたくさんの人に伝えていきたい」と話している。
古屋さんは後志管内京極町生まれ。終戦後、古里で建築業を営み、1973年に大野町へ移った。
盆栽は20代の後半から始めた。「理想とする形に育てていくのが大きな魅力だった」といい、枝葉のせん定はじめ、水や肥料の散布、樹木全体の整形など、勉強を重ねてきた。
約500平方メートルの庭にはイチイやシンパク、カラマツ、シャクナゲ、ウメ、サクラなど、約20種類の300鉢が並ぶ。大きさは10センチほどから1メートルを超える物まで、さまざまだ。中には樹齢300年以上と推定されるイチイなど、貴重な鉢もある。
現在は七飯盆栽会(谷口茂会長)で副会長と講師を務め、愛好者を指導する立場に。春から秋にかけて週1回、会員を自宅に集めて講習会を開いているほか、講習会がない日や冬場も、盆栽に関する相談を受けている。
この時期は雪に備え、盆栽の越冬準備に大忙しの毎日だが、古谷さんは「鉢を移動させたり、根元に保温用の袋をかぶせたり、どれも欠かせない作業。そして、盆栽をいじっている時間は何物にも替え難い」とうれしそうだ。
提供 - 函館新聞社
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