“市バスカラー”最後の1台
update 2003/11/12 11:13
函館バス(本社・函館市高盛町、寺坂伊佐夫社長)の所有する、“市バスカラー”のバスが残すところ1台となった。最後の車体も本年中に“函バスカラー”に塗装される予定で、市バスカラーのバスは完全に姿を消すが、市民から慣れ親しんだバスを惜しむ声もあがっている。
市営バスの2002年度での廃止の方針を受け、同社は2001年から、肌色地に赤いラインが2本ある市営バスの車両購入を開始。これまでに計84台を購入し、従来の車両と合わせて約300台を所有している。
同社は、購入した車両を旧市バス路線で運行する一方、灰色地に赤い1本ラインが入った函バスカラーへの塗り替え作業を2002年4月から進めてきた。
10日にも1台が塗り替えのため工場入りし、市バスカラーのバスは残り1台に。最後の1台となった222号車は同社昭和営業所の所有で、6番、8番、16番などの路線で使用されている。同社は、「222号車も本年中には塗り替え予定。年内はJR函館駅前や五稜郭交差点、日吉営業所付近などで見ることができる」という。
学生時代に通学、今は通勤と営業にほぼ毎日バスを利用するという深堀町の齋藤幸恵さん(27)は、「市バスのおもちゃが限定発売されたときは懐かしさから購入した。色が変わることで不自由はしないが、慣れ親しんだ色がなくなってしまうのはさみしい」と話している。
“市バスカラー”は、1968年、「近代的な色」として採用されて以来、函館市民に親しまれてきた。
提供 - 函館新聞社
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