浮動票獲得へ緊迫の攻防

update 2003/11/7 09:46

 投票日まであと2日に迫り、道8区では佐藤健治氏(46)=自民新、前田一男氏(37)=無所属新、金田誠一氏(56)=民主前、伏木田政義氏(56)=共産新=の4氏(届け出順)が激しい終盤戦を展開している。金田、佐藤、前田3氏は三つどもえの状態で、大票田・函館市内の浮動票獲得に向け、しのぎを削っている。

 元衆院議員の父孝行氏の地盤を引き継いだ佐藤氏は、渡島・桧山の町村部の農水産業界に加え、公明党の支援も取り付けた。

 野呂善市選対本部長は「これまでの選挙と異なり、全く票が読めない」としながらも「金田氏の背中は見えた」と、手応えを感じている。「残りわずかだが、これからが勝負。全力投球で追い込みたい」と力を込める。

 自民党森派からの支援を受け、若さと清新さをPRしてきた保守系の前田氏は、函館市、上磯、七飯、大野3町などの都市部や松前、福島両町などで支持を広げる。

 秋田正悦選対本部長は「支持組織はないが、ここに来ていいムードになってきた」と、上昇傾向にあることを強調。引き続き、無党派層の取り込みを最重要課題に、函館での遊説を繰り返す。

 金田氏陣営の渡部正一郎選対本部長は「目標の8合目に到達した」。残る2日間は新たなことには取り組まず、道議や函館市議の基礎票を再度固め、組織の引き締めを図る方針。

 都市部の浮動票対策として、街頭演説のテーマを「年金、景気、雇用」に絞り、さらに、町村部などの在住者には、金田氏本人が直接“電話作戦”を展開する。

 伏木田氏陣営も「目標の8合目まで来た」とし、最後の追い込みを図る。小選挙区と連携する比例道ブロックでの1議席死守が、党を挙げての最大課題。

 同陣営は「争点は、2大政党論ではなく、暮らしや消費税の問題ということが有権者に浸透しつつある」と手応えをつかんでおり、函館を中心に“電話作戦”なども行い、浮動票の取り込みを目指す。(衆院選取材班)

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです