公明、佐藤氏を支援

update 2003/11/5 10:54

　公明党函館総支部は４日、衆院選での同党道本部と自民党道連の選挙協定に基づき、道８区に立候補の佐藤健治氏（自民新）を支援することを決めた。５日、８区内の約２０地方支部に方針を伝える。ただし、公明党の支持母体・創価学会は従来通り、自主投票とすることに決定した。

　　同総支部には佐藤氏と、自民党森派が推す前田一男氏（無所属新）が支援を要請。両氏との協力態勢を見極めてきたが、佐藤氏陣営が積極的に公明党支援の戦術を打ち出したこともあり、最終的に連立与党の枠組みに基づく選挙協定を尊重することにした。見返りに、自民党は比例道ブロックで公明党を支援する。

　４日夜に函館市内のホテルで開かれた公明党の集会で、同党の横山信一道議（函館市選出）は「信義を守って佐藤氏を支援していく」と語り、壇上で佐藤氏選対の野呂善市本部長と手を握り合った。

　ただ、すでに前田氏支援に動いている地方支部もあり、ある公明党幹部は「あくまでも考えを示すだけで、引き締めは無理。個人的に前田氏を支援する人もいるだろう」と漏らす。創価学会が自主投票を決めたのもこうした現状を考慮したためとみられ、佐藤氏がどこまで公明票を固められるかは不透明だ。（衆院選取材班）

提供 - 函館新聞社

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