「ふれあいクラブ」順調
update 2003/11/5 10:50
【知内】知内町社会福祉協議会(能代久司会長)が実施している、独居高齢者の閉じこもりを防止する「ふれあいクラブ」が、本格実施から半年を経過し、順調な滑り出しを見せている。町内会館などに高齢者が定期的に集まり、ゲームや食事を楽しんでもらう内容。今後、全町での実施を目指し、住民の協力と理解を得て、各地区に根付かせたい考えだ。
同クラブは今年1月から3月まで計5回、町内前浜地区で試験的に実施。反省を踏まえ、5月に渡島知内、10月に元町、ハマナス地区でもスタートした。
参加対象は、原則として〈1〉独居で70歳以上〈2〉ともに70歳以上の夫婦〈3〉80歳以上―の町民。参加者は200円を自己負担する。同協議会は1人当たり300円を助成し、活動を支援している。
スタートから半年が経過した渡島知内地区は、町内会館で月1回実施。70歳以上の町民86人が対象だ。町の保健師や町内会女性部のメンバーが、ゲームなどの企画や昼食などを準備し、毎回30人程度が参加している。
2度目の参加となる森永律子さん(73)は「近くに住んでいても顔を合わせることは少ない。みんなに会えるので楽しみにしている」など、評判も上々だ。渡島知内町内会の小林敬子女性会長は「継続することに意味がある。住民の参加が何より不可欠」と話す。
現在、町内の70歳以上の人口は約800人。高齢化の進行に伴い、同協議会はこれまで、ホームヘルパーやボランティアらが独り暮らしのお年寄りの自宅を訪れ、様子を確認する「訪問安否確認事業」を実施してきた。
同事業を進める中で、一日中何もせず独りで過ごすお年寄りが多い実態が判明。町や町内の高齢者総合福祉施設しおさい園と連携し、在宅生活を続けるお年寄りに、生きがいを持ってもらおうと「ふれあいクラブ」を事業化した。
将来的に全町で実施する考えで、今年中に開始を予定している湯の里地区のほか涌元、小谷石地区は既に協議に入っている。今後の事業展開について同協議会は「モデル地区を設け、空き家などを利用した常設の集会場を作るなどしたい」としている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。