家庭向け光通信サービス激化
update 2003/11/3 14:11
ケーブルテレビ(CATV)のニューメディア函館センターは12月上旬から、光ファイバー利用の家庭向け高速通信(FTTH)を開始する。函館のFTTHをめぐっては、NTT東日本が、昨年11月からサービスを提供しており、ニューメディアはこれに次ぐ参入。先行するNTTは、シェア(占有率)拡大の姿勢は崩しておらず、今後2社の競争は激化しそうだ。
FTTHは、通信事業者の基地局から各家庭まで、光ファイバーで結ぶ手法で、通信速度は従来の電線を使った方法に比べて高速。将来的には現在のADSL(非対称デジタル加入者線)に変わり、ブロードバンド(高速大容量通信)の主流になるとみられている。
ニューメディアはこれまで、CATVのケーブルを利用し、同軸でインターネットサービスを提供してきた。だが、地上波デジタル放送が2006年までに始まると、現行のケーブルでは対応しきれない上「これ以上後発になると、(NTTの)シェアを盛り返すことが難しい」という戦略上の判断から、参入を決めた。
申込開始日は25日ごろを予定しており、料金は月額7500円を軸に調整中。「後発なので、何とかNTTよりは安くしたい」という。当面、FTTHとCATVは別のサービスとなるが、いずれはFTTHの契約でCATV番組の放映も行う考え。
一方のNTTもADSLからFTTHに移行する戦略だ。同社のFTTHサービス「Bフレッツ」の渡島・桧山管内9月末実績は、ADSLの普及率が4月比で1・2倍にとどまっているのに対し、FTTHは7倍と急速な伸びを示している。
Bフレッツは162社に上る多種多様なプロバイダー(インターネット接続業者)のサービスが受けられるのが売り。その分料金はBフレッツ以外に、プロバイダー料が必要となるが、両方合わせても、一般的なニューファミリータイプで、月額7000円程度。同社函館支店は「値段も下がり、手ごろになってきている」という。
ただNTTは、過度な価格競争を避ける考えで、ディズニーアニメやサッカーのJリーグ全ゴールシーンなどを放映するなどソフト面での充実を進める。同支店は「これからはコンテンツ(情報内容)で勝負」と自信をのぞかせている。
提供 - 函館新聞社
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