衆院選道8区アンケート結果
update 2003/10/31 11:19
第43回衆院選(11月9日投開票)を控え、函館新聞社はこのほど、地元の20代男女50人、計100人に選挙に関するアンケートを実施した。その結果、全体の6割が「投票に行く」としているが、その大半が「義務だから」などの表層的なとらえ方をする人や、「会社絡みで」という付き合い派で占められていることが分かった。
全体で「投票に行く」としているのは男31人、女30人の61人。逆に「行かない」は男15人、女13人の28人、「迷っている・決めていない」としたのは男5人、女6人の11人だった。
「行く」という人の投票理由は、参政権を「義務だから」ととらえている人が24人(男10人、女14人)で最も多く、続いて「付き合いで」が11人(7人、4人)で、直接的には政治に関係のない回答が上位を占めた。このほか、「特に理由はない」(3人ずつ)、「20歳になったばかりで選挙が初めてだから」(男2人)、「これまで行ったことがないから」(女2人)「親(彼)の命令で」(男女1人ずつ)などの回答もあり、1票の行使を「政治参加」と考えていない若者が多いことが分かった。
「義務だから」と答えた人たちは全般的に「今のところ行くつもり」とする人が多く、「もしかしたら行かないかも」(男27歳、会社員)「当日になってみないと分からない」(女24歳、家事手伝い)という回答も。
また、「会社の方針で」「組合の関係で」などとする付き合い派も「仕事が休みなので、できれば家で寝ていたい」(男28歳、会社員)といった声が多く、投票予定者の実際の投票率は極めて低くなりそうだ。
政治的関心につながる回答は「選挙は大事だから」9人(5人、4人)、「政治に興味がある」3人(1人、2人)「投票する権利を生かしたい」(男2人)の14人。
「大事」と答えた人の中には「自分の1票で日本が変わる可能性がある」(男23歳、学生)、「今回はこれからの日本の指針を決める特に大切な選挙」(女26歳、主婦)と、選挙や1票の重みをしっかりととらえている人も。このほか「函館の投票率を上げたい」(男29歳、会社員)という地元ならではの意見もあった。
一方、「投票に行かない」と答えた人は「興味がない」(5人、8人)、「仕事で行けない」(3人、1人)「信用できる人がいない」(2人、1人)などと答えており、中には「投票場所がわからない」(男22歳、学生)「選挙があること自体知らなかった」(女25歳、無職)という回答もあった。
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函館の各選挙における投票率は、全道で最も低いレベルで推移している。年代別では20代が約30%と最も低く、若者の政治的無関心が顕著となっている。「今の若者は政治をどのようにとらえ、政治に何を望んでいるのか」―。アンケートからその見えにくい素顔を3回に分けて検証する。(衆院選取材班)
アンケート方法 10月18日から28日まで、函館市内の美原、昭和、湯川、JR函館駅、本町、上磯町の七重浜の計6地区において無作為聞き取り形式で実施した。
提供 - 函館新聞社
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